近視
近年、小中学生で視力1.0未満の割合が年々増加し、低年齢化しています。
近視の発症には「遺伝的要因」と「環境要因」の両方が関与すると考えられていますが、環境要因として特に近年、近見作業(スマートフォン・タブレット・携帯型ゲームなど)の増加、屋外作業の減少が報告されています。
対策
近見作業時は背中を伸ばし、椅子に深く腰を掛ける正しい姿勢を
正しい姿勢を心がけ、視距離は30㎝以上とり、適度な明るさの元で行ってください。
可能なら1日2時間以上、最低でも40分以上の屋外活動を
太陽光に含まれるバイオレットライトの波長が、近視進行を抑制するとされるEGR1遺伝子の活性を高めると言われています。
近見作業中は適度に休憩を
近見作業中は、ときどき遠くをぼんやりと眺めたり、意識的に瞬きを行ったり、目を上下左右にぐるぐる動かしてみてください。また、休憩時には目を閉じて休めてください。そのほかに蒸しタオル等で温めて血行を良くするのも効果的です。
近視進行抑制サプリメント
クリアビジョンジュニアEX(医療機関等のみでの取り扱い商品)
クロセチンをソフトカプセルに詰めた 近視進行抑制効果が期待されるサプリメントの取り扱いを行っております。
クロセチンとは
クチナシ由来の天然色素成分「クロセチン」が臨床試験において近視進行抑制に関連するEGR1遺伝子の発現を高める効果が証明されています。
「クロセチン」はニンジンに含まれるβ-カロテンやトマトのリコピンの仲間で抗酸化力に優れた成分です。
小児の目の病気
弱視
弱視とは、目そのものには異常がないのに、眼鏡をかけても視力が出にくい状態を指します。テレビに近づく、頭を傾ける、顎をあげて物を見る、姿勢が良くない、集中力がない、などの症状がみられます。原因は、1歳半から8歳頃までの視覚発達期に視力の成長が妨げられることで起こります。
斜視
両眼の視線が同じ目標を見ず、片眼だけ違う方向を向いている状態です。左右で視線が異なるため、目標物の位置感覚にずれが生じます。
斜視について
人の眼は左右の眼が同じところを見ているのが通常の状態ですが、斜視とは左右の眼が違う方向をみている状態のことを言います。
斜視は、目を動かす筋肉に原因がある麻痺性斜視、麻痺がない共同性斜視に分けられます。小児の斜視はほとんどが共同性で、その原因は不明です。
斜視による問題
- 視力が発達しにくい(小児の場合)
- 両眼でものを見る機能(立体視など)が発達しないまたは使えない
- 物が二つに見える
- 眼が疲れやすい
治療法
- 眼鏡による矯正
- アイパッチなどを使用した遮蔽法
- 手術
幼少期の斜視は両眼視機能(ものを両眼で立体的に見る力)の発達に影響します。5〜6歳までに視機能の発達が完成するので、早期の治療が大切になります。
斜視の状態により治療法が異なる為、まずは検査・診察を受けて頂いた上でご相談させて頂きます。
弱視について
視力は0歳で0.1ぐらいの視力しかなく、3歳ごろに大人と同じ視力に達するとされます。
この視力の成長期に、何らかの邪魔が入って正常な視力の成長が止まってしまい、眼鏡をかけてもよく見えない状態を「弱視」といいます。
裸眼視力がいくら悪くても、眼にあった眼鏡をかけた状態で1.0の視力が出れば弱視ではありません。
治療方法
- 眼鏡による矯正
- アイパッチなどを使用した遮蔽法
弱視の状態により治療法が異なる為、まずは検査・診察をした上でご相談させて頂きます。